2014年06月23日

西宮えびすの賑わい

兵庫県西宮市にある西宮神社。日本に約3500社あるえびす神社の総本社(名称:「えびす宮総本社」)である。えびす様とは、福の神として崇敬されている神様である。西宮神社の本殿は「三連春日造」といわれ、3つの屋根が重なっているという珍しい構造になっている。江戸時代寛文3年(1663)に四代将軍家綱の寄進になる国宝の本殿は、昭和20年の空襲により烏有に帰してしまったが、昭和36年、桧皮葺から銅板葺に変わった他は、ほぼ元通りに復興され、今は銅屋根も古色を帯び、えびすの杜を背景に佇んでいる。
 向かって右からが第一殿で、蛭児大神を祀り、中央が第二殿、天照大御神及び明治初年に大国主大神を配祀、左が第三殿で須佐之男大神を奉斎している。
天照大御神、蛭児大神、須佐之男大神の三神は日本書紀本文によれば御兄弟の神と 言われている。大国主大神は式内社・大国主西神社が西宮であるとの謂れから、 明治になって配祀されるようになったと考えられた。また本殿後方一帯の境内えびすの森は、兵庫県指定の天然記念物となっている。
 西宮神社で有名なのは「えびす祭り」「福男」である。1月10日を中心に9日から11日までの3日間行われる「十日えびす」は、阪神間における最大の祭典として広く全国に知られ百万人を越える参拝者で賑わう。十日えびすの準備は1月8日に卸売市場の若者の威勢のよい掛け声とともに奉納される大マグロで整う。
 9日の「宵えびす」には、有馬温泉の芸妓さんによる「献湯式(けんとうしき)」、 「宵宮祭(よいみやさい)」が行われ、深夜十二時にすべての神門が閉ざされ「居籠(いごも)り」に入る。居籠とは既に鎌倉時代の古記録にも残されており、大祭を行う前に身を清め、静寂の時を過す時間を持つことで、 10日午前四時の「十日えびす大祭」を厳粛裡に執り行うための伝統儀式である。
 大祭終了後の午前六時を期して表大門(赤門)を開き、恒例の「開門神事福男選び」を行う。外で待っていた参拝者は、一番福を目指して230m離れた本殿へ「走り参り」をする。これを「開門神事」といい、西宮えびす独特の行事として、江戸時代頃から自然発生的に起こってきたといわれている。本殿へ早く到着した順に一番から三番までがその年の「福男」として認定され、「福男」には、認定証・御神像・副賞そして特別の半被が授与される。認定証は宮司より、特製法被と副賞は淡路島のえびす浄瑠璃人形より福男に手渡しする。福男認証式に引き続き福男三人による鏡開きが行なわれ、参拝者に御神酒が振舞われる。また先着5000名の参拝者には「開門神事参拝之証」を無料授与される。
 そして境内は10日の「本えびす」から11日の「残り福」まで、福を求める参拝者であふれかえる。12000坪に及ぶ境内や周辺に名物の吉兆店のほか露店など合せて約600軒も軒を連ね賑いう。これは他の祭りの露店と比べ物にならないくらい規模が大きく、末尾が見えなくなるくらいの距離がある。毎年えびす祭りには行っているが、人の多さで冬とは思えないくらいの熱気に包まれる。
毎年西宮えびすに行く理由は笹の奉納、露店での食べ歩きがメインである。総本社であるのでやはり、たの祭りと比べても規模が相当なものである。


参考文献
http://nishinomiya-ebisu.com/index.html


西宮神社仏閣
西宮神社仏閣

人々でごった返す境内
人々でごった返す境内

全力で走る人々
全力で走る人々

(写真は西宮神社HPからお借りしました。2014/6/23 許可済)



これは私が作成した西宮市PRのビデオです。
BGMは「君と羊と青/RADWIMPS」です。




地図はこちら


都市計画概要図

土地利用構想図


甲陽園目神山
西宮えびすの賑わい

甲陽園目神山
西宮えびすの賑わい









Posted by 増田孟 at 11:14│Comments(0)行事紹介
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